ホーム製品検索 >SDCプラズマ表面硬化処理

当社では、真空炉でのプラズマを利用したプラズマ浸炭処理、プラズマ窒化処理、真空熱処理などの受託加工を承っております。これまでに、航空宇宙機器部品から腕時計の外装部品、さらにポンプ部品、苛性ソーダ製造装置部品、自動車・自動二輪部品など、幅広い分野の企業様から注文依頼をいただいております。

すぐれた特性

SDCプラズマ表面硬化処理は、金属表面に炭素・窒素を浸入させ、表面の組織を改質する特殊技術です。メッキなどのように金属表面に異種材料をコーティングしているのではありません。
そのため、次のようなメリットがあります。
  • チタン合金の強度を落とさず浸炭加工できる
  • ステンレス鋼の耐食性を損なわずに、耐摩耗・かじり防止ができる
  • 不純物を嫌う環境でもOK
  • 硬化層が剥離してこない
上記の特性が評価され、食品、薬品、半導体製造関係の業界でも活用されています。

環境適応型技術

SDCプラズマ表面硬化処理は、CO2を排出しないクリーンな表面熱処理です。

多くの産業分野で活躍するプラズマ表面硬化処理技術

主な採用実績

JAXA国際宇宙ステーション「きぼう」棟のチタン製部品
セイコー株式会社様(現・セイコーウォッチ株式会社)との共同技術開発による腕時計の外装部品
ミズノ株式会社様との共同技術開発によるチタンアイアンヘッド
クリーン環境用、焼付防止処理機能付き精密洗浄、クリーンルーム用梱包にも対応のSDCクリーンボルト

SDCプラズマ表面硬化処理適用例

シャフト部品スプライン部
シャフト部品キー部
インペラー
ねじ部

適用材質

チタン、チタン合金( α β 合金、β 合金等)
オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304 、SUS316等) 、析出硬化系( PH) ステンレス鋼( SUS630、SUS631等)
高ニッケル合金( インコネル、ハステロイ等)

現代のものづくりの世の中に必要不可欠となったチタンやステンレス鋼。
当社のSDCプラズマ表面硬化処理( プラズマ浸炭、プラズマ窒化) は、こうした金属の回転、摺動箇所のかじり、焼付き、磨耗対策 等に幅広く適用されています。 寸法変化や表面粗さの変化も少なく、処理後の仕上げ加工もほとんど必要ありません。
めっきや硬質薄膜( PVD、CVD 等)との複合処理でさらなる高機能化も可能です。

材料の加工履歴( 鍛造、鋳造、切削、熱処理等) をお教えいただくことで、加工の最適化を図ることが可能です。
プラズマ表面硬化処理だけでなく、部品加工からの一貫生産についてもお気軽にご相談ください。

SDCプラズマ表面硬化処理(プラズマ浸炭・窒化処理)

金属の表面処理には大きく分けて、めっき、蒸着(PVD、CVD等) 、塗装など別の素材を張付けるコーティング処理と、表面の組織そのものを改質する浸透拡散処理があります。 SDCプラズマ表面硬化処理とは、真空炉にてプラズマ放電を利用し、金属内部に炭素・窒素を傾斜的に固溶させ、又は表面に炭化物・窒化物を形成させ硬化させる表面硬化処理です。